【実績・改善事例3】うつで休職してる割には元気な様子に見える社員への対応。IT関連企業D社の事例。

企業の情報・概要

IT関連企業。従業員500人。

依頼内容

うつを患い休職を繰り返している社員がいるのだが、休職している割には、外出したり買い物したりと「元気な様子に見える」が、それを指摘すると病気に理解がなくパワハラだと言われてしまい、対応に苦慮している。

対策・実施内容

休職前の職場での状況を聴き取ったうえで、本人とも「復帰に向けた産業医面談」ということで面談を行いました。

休職前に職場では自分のミスを頑として認めようとせず、それを指摘した上司との関係が上手くいかなくなっていたということでした。

本人との面談のなかでも、自責の念はみられず、上司が悪いから上手くいかない、上司を変えて欲しいといった主張を繰り返していました。

非定型うつ(新型うつ)の対応例

非定型うつ(新型うつ)であると思われたため、主治医にも確認をとったところ、主治医も同意見でした。

こういうタイプの特徴として「追い込まれると頑張り始めるようになる事が多い」ため、本人に就業規則の規定では、これ以上休職を続けると退職となると総務から伝えて貰ったところ、突然復帰すると言いだしました。
(この様な対応はすべてに当てはまるわけではないので、専門家の助言をもとに慎重に行う必要があります。)

相変わらずミスを認めないなどトラブルなどはあるものの、休まずに仕事に来るようになりました。

投稿者プロフィール

林 恭弘
林 恭弘
1992年和歌山県立医科大学卒業。脳神経外科,一般外科を経て、訪問診療クリニックの院長に就任。 職員の採用や研修、休職・退職問題などに関わる中で労務管理の重要性を認識し産業医活動を開始した。 一般社団法人全国産業保険機構代表理事。 企業人事部向けに「メンタルヘルス対策」や「うつ」「発達障害」についての講演も行っている。 またテレビ朝日系医療ドラマ「DOCTORS」シリーズを始めとする各種テレビ番組の医療監修・指導、出版物や企業のパンフレットなどの監修も行っている。

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